公開日:2001.03.17 最終更新日:2020.07.20
- 場所
- 半田市乙川
- コメント
『春を呼ぶ!』、『けんか祭り』。。。。で検索すると乙川祭りが抽出されるかどうかは知りませんが、そんな形容詞を付けて呼ばれるのが半田市乙川の山車祭りです。
呼び物は、知多半島でも最大級の山車を曳き上げる、豪快な八幡社の坂上げ。一見乱闘と間違えられそうな、『一番梶の奪い合い』
山車後部ではこぼれ落ちんばかりに、鈴なりになった若者で一杯です。この状態で坂を上がりますから、何とも危なっかしいですね。
では安全対策はどうなっているのでしょうか。乙川特有の山車構造がどこかに隠されているのではないでしょうか。
まず、上の写真をご覧下さい。西山「神楽車」ですが、つかまって破れたり汚れたりするといけないので、大幕はまくってあります。そして、格子の部分が板貼りになっています。また殿海道山「源氏車」では後部の格子部分に透明のアクリル板が貼ってあります。
あれあれ、これでは山車につかまるところがありませんね。
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もうひとつ、こちらは浅井山の梶棒です。梶棒の上に三角棒が固定されています。これでは梶棒の上にも乗ることが出来ません。
手でつかまることも、足場も少なくなっているようで、これは明らかに、乙川の山車は正規の場所以外に人が乗るのを拒んでいるようです。(当たり前といえばそれまでですが。。。。。。。。)
常識的な考え方では『落ちると危ないから、ココに足をかけて手はココにつかまってね!』となるところを、『ココは足を乗せるところがないよ、つかまるところもないからね!』なるほど、そう来るか。

