液晶なんか大嫌い

 公開日:2004.12.04  最終更新日:2020.07.03

目がウルウル、ショボショボ、涙がボロボロだ。別に悲しいことがあったのじゃない。
パソコン用の液晶ディスプレー(以下LCD)のシェアが90%だという。設置スペースをとらないし、軽くて省スペース、省電力でしかも電磁波の発生も少ないと云うから、大きくてバカ重たいブラウン管(以下CRT)が取って代わられるのは仕方のないこと。高価だった液晶パネルも量産効果でCRTと変わらない値段になってこともあるのだろう。

今まで仕事では19インチCRTを使っていたのだが、これを17インチLCDに変えたのが目がウルウルの原因だった。

以前から私はこの液晶ディスプレーが嫌いだったのだが、実際に使った結果がこれである。
机の上の23Kgもある19インチCRTをよっこらしょと部屋の隅に片づけ、今度は頼りないほど軽~いLCD(今回購入した三菱RDT179Mは約6Kg)を置いたのだから、少しだけ『お、LCDってラクチンだな(^。^)』と思ったのだが。

箱から出したままの初期設定だと30秒も直視出来ない眩しさで、これではホームページが編集出来ない。仕事が出来ないではないか。
たまらずRDT191Mを調教することにしたのだったが、今までのCRTとは随分勝手が違い思った通りにならない。ディスプレーの説明書を読んでも接続方法に関する記述が大半で、どうすれば美しく見やすい画面になるかなどとは一切書かれていない。(ディスプレイの説明書なんてどのメーカーもそんなものだが、大事な事だと思うんだけどな)
あちこち触ってみた結果、どうやらデジタル接続の場合、「コントラスト」と、「ブライトネス」の2つしか設定を変えられないらしいことがわかった。
刺激で目の疲れない設定を探すと「コントラスト」と、「ブライトネス」ともに40%まで下げた状態。この設定でテストチャートや階調の広い画像を表示させると、案の定暗い部分がつぶれ気味だ。どうやらガンマ値の調整が出来ないのも原因のひとつのようだ。
そこそこ画像が綺麗に見えるように設定すると、眩しくて目が疲れる…
眩しくないように調節すると、真っ白がグレーになり、コントラストが落ちすぎて、これも目が疲れる…

私だけの現象なのだろうか、ひょっとして先天的に液晶と相性が悪いのか、それとも単に私の目が悪いだけか(確かに目は悪いのだが…)

前環境に比べ画面サイズが小さくなったのも理由なのかもしれない。17インチLCD実表示サイズは19インチCRT相当だということだが、実はそうではないようだ。
廃棄処分にしようと思っていた重~い19インチCRTを復活させて隣に並べて、長辺800ドットの画像を双方に表示させて実寸を計ってみたが、19インチCRTで23Cm、17インチ液晶だと21Cmだった。フォントも同様小さくなっているので、これも疲れの原因の一つになっているのかもしれない。

だが、2台並べてみたら、これはこれでなかなか面白いことに気が付いた。両者を見比べると、CRTのほうはなんだかモヤ~っとした描写。一方液晶はというとクッキリスッキリで画像は画素まで見えるようで文字フォントもほっそりと見えるのだった。
パッと見はよほどへそ曲がりでない限り断然液晶の方が綺麗だというだろう。

しかし、右の写真を見れば一目瞭然なのだが、左側のLCDに映ってる女の子の黒い服と背景の黒の区別がつかなくなってしまっているのがわかるだろう。右のCRTではそのような事はなく容易に区別がつくのだから、やはりLCDが写真のレタッチに向いていないというのは本当なのだろう。同じように白い服の女性も背景と区別がつかなくなっている。
本当はまだまだ設定を追い込んでいきたいところなのだが、そろそろ仕事をせねば…

え?涙ボロボロはどうなったかって?
右側に置いてあるCRTで仕事しますから大丈夫です。(ただ、リース期間が終了したから返却しなければならないんだけど)