ワイドコンバータのこと

 公開日:2002.08.21  最終更新日:2020.07.03

35mm相当の広角域では物足りないので、純正ワイドコンバータの発売を待って早速購入した。カメラ店で受け取った時の化粧箱の大きさと重さから、いやな予感がしたのだが、家で箱から取り出したコンバータを見て思わずため息をついてしまう。
デカイのだ。しかも無茶苦茶重い。巨大な前玉レンズのせいだろうか。

眺めていても仕方ないのでE5700に取り付けてみる。これだけ重いのでレンズの先端に直接はめ込む設計にはなっていない。ボディにアダプタをねじ込み、さらにその先にコンバータをねじ込む設計になっている。

コンパクトで軽いE5700が一挙に大変身してしまった。超フロントヘビーになったカメラを構えてみるが案外違和感はない。真ん中の細くくびれたアダプタ部分を持つと重量のバランスもいい。

しかしこの重さではロングラン撮影には耐えられないかもしれない。首から下げたら肩が凝りそうだ。

左がワイドコンバータで右は一眼レフの35mmf2

左がワイドコンバータで右は一眼レフの35mmf2

調べてみるとE5700本体が480gでワイドコンバータが何と本体より重く500gもある。これに電池を加えると軽く1Kgを越えてしまうではないか。ひょっとしたら一眼レフのF80+タムロン28-200より重いかもしれない。
隣でポケットからおもむろに取り出し、パチリと撮る鶴松さんのキヤノンIXYデジタル200aが180gだから、IXYを5個以上首からぶら下げる勘定になる。

で、これを装着するとどうなるかというと焦点距離が0。8倍になるのだ。この大きさでたった0。8倍である。E5700の35mm~280mm(35mm換算)が28mm~224mm相当になる計算だ。万札2枚と少々を出費して重い思いをするのだから、これで性能が悪かったらキレるかもしれない。テスト撮影に出かけてみた。

結果からいうと、まあ満足ではある。ズーム全域のテストはしていないが、ワイド側の収差はよく押さえられている。
だが、こんなに大きくしなければニコンの社内基準がクリア出来なかったのだろうか。いずれケンコーやレイノックスから安くて軽い社外品が出てくると思うので再度チェックしてみたい。

恐ろしい形相になったE5700

恐ろしい形相になったE5700

 コンバータなし35mm相当

コンバータなし35mm相当

 コンバータなし35mm相当

コンバータなし35mm相当