第21回 ハンドブレーキ

 公開日:2001.08.03  最終更新日:2020.10.22

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場所
常滑市西之口
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普段車で通ったり、歩いたりしている道路ですが、気づかないようでも緩い坂道になっていることがあります。自転車に乗ると一目瞭然ですね。

上の写真は、西之口の山車です。このあたりは比較的平坦だと思ったのですが、案外傾斜があるようです。

西宝車の後ろについて歩いていたら、山車の後部からスルスルと綱が出てきて、進行方向の逆に引っ張り始めました。要するにブレーキですね。
ん!手でブレーキをかけるのだから、これがホントのハンドブレーキ!
などと、下らないことを考えながらよくよく観察しますと、正確には速度抑制装置なのでしょう。下り坂で速度が出過ぎないようにしているのです。

知多型ではハンド綱がこの役目をしますが、西宝車のような名古屋型では初めて見ました。狭いところを多く曳かれる西宝車ならではの安全対策でしょうか。

安全対策といえば右の写真です。白い綱は框部から引き出されたハンドブレーキですが、中央のベルトはシートベルト。山車の後ろから転げ落ちない為の対策です。