公開日:2003.10.24 最終更新日:2020.07.03
ニコンのデジタルカメラ「クールピクスE5700」を導入したのが昨年(H14)7月。500万画素、8倍ズームの威力は文句の付けようが無く満足出来るものだった。
本体の他に購入したのは、専用バッテリ3本、SONY製フード、ニコン純正ワイドコンバージョン(0.8倍)、レイノックスワイドコンバージョン(0.65倍)と、これらを本体に装着するアダプタだ。
全部持ち歩くのは気が重いので、2個のコンバージョンレンズのどちらかが自宅待機願うのだが、それでも小型のバッグには収まらない。デジカメシステムにしては、往生際が悪いとでも云おうか。
35mm換算で280mm相当になる望遠は、からくり人形のアップや高いところの山車彫刻の撮影に威力を発揮した。画質もホームページ用は当然としてA4や四切りサイズに引き延ばしても十分満足出来る画質である。
このように長所は限りなくあるが、身内を褒めても仕方がないので、祭りを撮るにあたって耐え難きを耐えてきた事を羅列して総括としよう。
電池
旧機E910・E950・E990の単三乾電池に比較すれば専用バッテリになって、容積は飛躍的に小さくなったが、ニコンのデジカメは相変わらず電池食いに変わりなかった。1日フルに動き回ると3セットでは夜まで持たないこともある。
祭りがクライマックスになる頃に限って電池切れになる不思議な電池でもある。毎度のことなので我ながら電池交換は手際がよい。F1のタイヤ交換のようでもある。慣れとは恐ろしいもの…
速写性
電源をONにすると、4~5秒呪文を唱えてから撮影可能になる。「あ、シャッターチャンス」と思っても、もう遅いのである。常に電源を入れておればいいのだが、それだと電池がいくらあっても足りない。何度傑作を逃したことか…
電動ズーム
3倍程度なら気にもならないズーム速度だが、8倍ともなるとウィ~ンの速度がもどかしい。設定で早くも出来るのだが、今度は早すぎて意図した焦点距離で止まってくれない。行きつ戻りつ結局これもまどろっこしい。
ピント
相変わらずモタモタと大儀そうなオートフォーカスだ。薄暗くなると迷ったあげくギブアップするからマニュアルに切り替えてしまうのだが。
ボケ
漫才はボケがいるからツッコミが活きるのだが、写真も同じである。背景がボケるからこそ主題が引き立つ。小さなCCDを使うデジカメの宿命なのだが、意図的にボケを作るのは大変である。
連写
不可能ではないが、実用性のない連写機能である。
ファインダー
常用の液晶ビューファインダーは寒々とした色調で、被写体が貧相に見えてしまう。かといって旧機より更に小さくなった液晶はおまけでしかない。
なぜ、今ここで総括なのか。
実は再びデジカメを買い替えてしまったのだ。3月と8月は私にとって要注意月である。
『もうすぐ祭りシーズンだぞ。このカメラでいいのか?新しいのに買い替えたらもっといい写真が撮れるかもしれないよ。もっと楽出来るかもしれないよ。。。』
と誰かが耳元に囁くのである。
自慢ではないが、裕福ではない。そして他にやりたい事もあるし、一応家族も養わなければならない。欲しいと思ってもホイホイと買い替える訳にはいかないのだ。
いかないのだが…
上で書きなぐった短所が買換えの言い訳であることはもちろんである。
