公開日:2003.07.04 最終更新日:2020.07.03
「私××ですけど、○○君いますかぁ~」
親しげな女の子の声で、息子にこんな電話がかかってくる。しかも毎日のように。声は違うときもあれば同じ子の時もある。
ネタは割れている。大方誘い出して高価なものを買わせたりするデート商法というやつだろう。
息子も「自宅の電話にかけてくる友達はいない。友達なら携帯に掛かってくる」と言うから間違いないだろう。
しかし、迷惑である。かかって来るのは夕食の仮眠中(^_^;)が多いのだ。夜更かしの私には、この時間は貴重なのだから…
しかし、手をこまねいているだけでは面白くない。楽しんでやろうと計画を練ってみた。
まずは、なりすまし作戦
「私××ですけど、○○君いますかぁ~」
「はい、○○ですけど」
「お父さんでしょ?」
「……」
1発でバレてしまった。普段から電話の声がよく似ていると、間違われる事もあったので
自信はあったのだが…
次に考えたのは、ダンマリ作戦
受話器を取るが、何も言わないでジッと黙っていれば諦めてしまうだろうと。
電話が鳴り、受話器を取るが、当初の作戦通り何も喋らずに待つ。
数秒たったようだが、突然受話器の向こうで
「もしもし、名古屋トヨペットですが、novaさんのお宅ですか?」
(^_^;)
失敗である。
次の作戦は自信があったが、多少気分がHighのときでないと、興が乗らない。
質問攻め作戦
「私××ですけど、○○君いますかぁ~」
「どちらの、××さんですか?」
「友達です」
「高校の?それとも大学のお友達?」
「高校です」
「ああ△△高の…」嘘っぱちの学校名だが
「い、いえ、文化祭で知り合ったので違う学校なんです」
「どちらの学校?」
ここまで、素直?に質問に答えていたのだが、間抜けなお姉さんもさすがに変だと気が付いたのか、突然豹変した。
「なんでお前なんかにゴチャゴチャ聞かれなきゃいけないんだ!バカヤロ!……」
ここに書けないほどの罵詈雑言の末、ガチャンと電話を切られてしまった。
しおらしい声が突然下品になったのが面白かったが、毎回これをヤルほど閑でもないから1回だけでやめてしまった。
今でも電話は相変わらず掛かってくるのだが。何か良いアイデアはないだろうか。
