防湿庫

 公開日:2003.07.23  最終更新日:2020.07.03

そんなある日仕事の帰りにカメラ店に寄った。やはりシトシト雨の降る日だったが、お目当ては超音波モーターと手ぶれ補正の付いた、少々お値段の豪華な新製品の交換レンズ。
しばらくウインドウに飾ってあるレンズを見ながら、我が懐具合をシミュレーションしてみたが結論は出ず。まあ慌てずともよい。秋祭りに前に合えばということにして…

帰ろうとしてふと目にとまったのが防湿庫。こっちは決断が早かった。一眼レフなら24台収納出来るタイプ。もちろんそんなにカメラを収集する趣味は持ち合わせていないが、小さいより大きい方がよかろう。
(買いに行ったものを買わずに別な物を買ってしまうのはいつもの事。病気ではないと思うのだが)

さっそく機材を入れてみたが、奥のミラーと内部照明でショーケースのようである。なかなかキレイで気に入ってしまったので、くだんの衣類乾燥室から居間に置き場所を変更することに…

カミサンの目は「またそんなものを買って…と言っているようだ。やはり大きな物は目立つので要注意。カメラやレンズなら買い換えても、決して気づかれないのだが。
食器乾燥機がどうだとか、後ろで言ってるが聞こえないふりである。

説明書によるとカメラの保管は30~50%の湿度が最適だそうな。乾燥しすぎるのは油切れを起こすので逆によくないそうだ。

さて、下段にまだ余裕がある。何を入れたものか…
ネガやポジは多すぎて入りきらない。聞くところによるとCD-Rも湿気はよくないそうだが、一々面倒だ。ぬいぐるみを入れてみたが、乾燥させてもどうと言うことはない。
バイブルと言うべき伊勢門水の「なごやまつり」もいいが、この本は元からカビくさい。カビが防湿庫に充満しそうだ。

数日後、気が付いたら食べかけのスナック菓子が入っていた。どうやら息子のしわざらしい。なるほど菓子か…
やるな、おぬし、と思ったが、何だかカメラが臭う。