昭和初期の筒井町神皇車

 公開日:2015.04.29  最終更新日:2020.06.26

昭和初期の神皇車(現名古屋市東区筒井町天王祭)の16ミリフィルムが発見されました。

おそらく昭和3年頃に撮影されたと思われるこのフィルムは約18分間にわたり筒井町の商店街が撮影されており、その一部に当時の天王祭の様子が映されていました。
戦前の神皇車、というより見舞車が曳かれる姿が撮影されたフィルムはおそらく初めてではないでしょうか

今回この貴重な映像を所有者からお借りする事が出来ましたので、紹介させていただきます。
全18分のうち神皇車が映っている部分の約3分を抜粋。また、牛に引かれた荷車や自動車が撮影された当時の筒井町界隈の様子が判るシーン1分を後半に編集して動画にしました。

※収録時間3分53秒

モノクロ、無声

神皇車

文政元年(1818)に旧広井村新屋敷(中村区名駅4)にて三之丸天王祭の見舞車として建造された神功皇后車を明治20年(1887)に筒井町が購入したものです。

明治34年に空木建(山車の木組み)を新調し寸法を大きく、また昭和28年には出高欄にするなどの改造が行われ、この時に高欄・屋根・四本柱が朱塗りになり、現在の姿になりました。
大幕は青地に波と千鳥の金刺繍、水引幕は白地に十二支の刺繍で、その下絵は森高雅・山本梅逸・渡辺清によって描かれたといわれます。