七間町囃子


かつて名古屋最大の祭礼であった「東照宮祭」には名物祭車といわれる9輛の山車がありました。
なかでも行列の先頭(隔年で最後尾)を行く下七間町の橋弁慶車は元和6年(1620)の創建で、上段に架けられた五條橋の上で立ち回る弁慶と牛若のからくり人形が人気の山車でした。

残念ながらこの橋弁慶車は太平洋戦争の空襲で名古屋市内の多くの山車とともに焼失し、今その姿を見ることはできません。
しかしながら橋弁慶車の帰り囃子として演奏されていた『七間町囃子』は、現在でも愛知県各地の祭りで聴くことができ名古屋市内では「七間町くずし」と呼ばれ、帰り囃子として多くの山車で演奏されています。
昼間の能管から持ち替えた篠笛と鉦の音色は華やかさと哀愁を漂わせ、宵祭りの気分を盛り上げるのに一役買っています。

またこの七間町囃子は市内のみならず尾張地方各地にも伝わり神楽や日中の道行き囃子として演奏されることもあります。

※順次追加予定。七間町囃子の情報をお待ちしております

湯取車

囃子2016湯取車~雨降り囃子

名古屋市東区筒井町天王祭に曳き出される湯取車で昼夜を問わず道行き囃子として演奏される湯取車の代表曲です
通称「雨降り囃子」

古出来町 王羲之車

2018出来町天王祭後日~王羲之車・七間町崩し

名古屋市東区出来町天王祭の古出来町の王羲之車で帰り囃子として演奏されます

中之切 河水車

2018出来町天王祭後日~河水車七間町崩し

名古屋市東区出来町天王祭の中之切河水車で、夜間提灯を点灯した後の道中囃子(帰り囃子)で演奏されます
この七間町とは別にもう1曲帰り囃子があります(動画後半部分)

新出来町(西之切) 鹿子神車

囃子2012出来町鹿子神車~七間町崩し

名古屋市東区出来町天王祭の西之切鹿子神車(かしかじんしゃ)の帰り囃子で千秋楽からの帰途に演奏されます