WEB標準とかW3C準拠

 公開日:2007.11.08  最終更新日:2020.07.06

今回はちょっと小難しい話。興味のない方は読み飛ばしていただきたい。
今年の6月にトップページのデザインを全面的に変更したが、あまり評判はよろしくないようだ。 慣れたデザインを全く変えてしまうのは、私にも少なからず抵抗があったのだが、 今回のデザイン変更は単なる外観のモデルチェンジではなく本当の目的は別にあった。

ホームページはHTMLという形式のテキストファイルをwebブラウザ(インターネットエクスプローラなど) で読み込むことによってパソコンで閲覧出来るようになっている。
つまり、ホームページを作りたいと思ったら文章や写真、そしてそれらを配置するデザインなどをこのHTML形式で記述しなければならない。
もっともこれはホームページ作成ソフトが勝手にやってくれるので意識する必要はないし、ブログにいたってはソフトを必要とさえしない。 だが、少し凝った表現をしようと思えば、Editorで直接HTMLファイルを編集しなければならない。

このHTMLファイルは、webブラウザやOSなどの閲覧環境が変わっても同じように見られることが前提になっている。つまりWindows98であろうと、XP、最新のVista、そしてマックでも同じように「尾張の山車まつり」が見えなければならない。
そのためこれらの規格は国際的標準化団体「W3C」という団体が、「正式勧告」として指示している。
ただしこの勧告には必ず守らねばならないという拘束力はないのが、法律とは違うところなのだけど…
そんなわけで標準化といっても実際にはHTMLファイルの作り方や使用するwebブラウザによって解釈が違うことから、 同じホームページが違って見えることも多々ありそれが悩ましいところでもある。
詳しいことは割愛するが、W3Cでは文章や画像などの基本的な情報と、 それらの大きさ・色・余白などのデザインに関する表現方法を記述したCSS(カスケード・スタイル・シート)に分けなさいといっている。

自慢じゃないが、私のサイトのほとんどのページはそんな勧告などに従っていない。
長年?培ってきた「尾張流」のホームページ作成お作法で通してきたのだが、いままで勧告に従わなくても何も困らなかったし、影響もなかった。
地デジテレビのように「何年からこのホームページは見えなくなります」などということはないのだから、このままずっと踏襲してもよかったのだが。

しかし何を血迷ったか、ひとつ「標準化」にチャレンジだ!と一念発起しはじめたのが今年の初め頃。
最初は細かいページで修行を積んで、念願のトップページに取りかかったのが4月頃。ようやく完成したのは6月に入ってからだった。
それ以後に更新するページはすべてW3C準拠で作り替えているが、公開するたびに後悔の念が…
今まで10分で編集出来ていたものが2時間も3時間もかかってしまうのだから。
手間はかかるし、面倒だし、神経も使う。良いところなんか何もないようだが、ファイルの容量は確実に小さくなったのは確か。
だから劇的ではないが、多少なりともホームページが表示される速度は確実に速くなっている(ハズ)

しかしまだまだ自分でも数えたことのない何百いやひょっとして千ページを超える非標準化ページが残っている。
今のペースで標準化していったら途中で私の寿命が尽きてしまうだろう。
いやいや、それよりインターネット自体が過去の遺物となって、更に進化したシステムが出来ているだろう。