公開日:2010.11.11 最終更新日:2020.07.14
- 場所
- 東海市横須賀町
- コメント
東海市横須賀町の愛宕(あたご)神社で行われる秋の例祭が「横須賀まつり」です。
この愛宕神社、社域をぐるりと石柵で囲まれているので山車が境内に入る事はありません。
本楽祭に4町内から集まった山車は神社前の市道に並び、近在一を誇る露店も神社前のT字路を中心に軒を並べています。そんな理由からでしょうか、まつり見物に来ても愛宕神社に入った事がないと言う人が多いらしいです。
もっとも私だって人の事は言えませんが・・・・
ですが、もし少しのお時間がありましたら鳥居をくぐってみて下さい。
不思議な光景に出くわします。大して広くない愛宕神社の境内ですが、その奥行きのない参道を拝殿に向かう人を観察すると、みなさん必ず深く頭を下げて歩きます。
そう、どなたも一様に頭を下げて。ある人は一旦立ち止まったりもしますから、混んでいるときは後ろから追突されてしまいます。
なぜ拝殿の前でなく、参道の途中で頭を下げるのでしょう?
拝殿側から見た参道の写真がこれです。
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提灯が飾られていますが、ちょっとわかりにくいでしょうか。
鳥居側から見るとこうなります。私が普通に立って目の高さから撮ったものです。(ちなみに、私の身長は普通です。200Cmのノッポさんではありません)
鳥居側の提灯が異様に低く、拝殿側に行くに従い徐々に高くなっているのです。
よそ見などしていたら、木桁に顔面激突!
もしくは頭部直撃!
ノッポさんなら提灯破壊で済む・・・かな?色んなところで祭りを見てきた私ですが、このような飾り方をした提灯は記憶にありません。
なぜなんだろう?
まさか神社の嫌がらせではあるまいし・・・・
地元の人に尋ねても誰も知らないようで、昔からこうだからと変な飾り方にも全く疑問の念を抱いていないようです。やはりその光景に答えがあるのでしょうか。
神を敬い、頭を下げて腰を低くして参拝して下されと。
間違ってもリンボーダンスなどと言って遊んではなりません・・・・・・※この愛宕神社は、戦国時代末期に京都の愛宕から勧請(かんじょう)され、当初は現在より南約500メートルの玉林寺(ぎょくりんじ)近くにあり、約250年前に現在の地に遷座(せんざ)したと伝えられます。
横須賀まつりの起源を『潮湯治に滞在する二代藩主光友公の旅情をお慰めするために傘鉾を・・・』などとありますが、光友存命の頃の愛宕神社はまだ旧地にあった時代。かなり怪しい起源説です。

