第15回 ひとつ足らへん…

 公開日:2001.06.22  最終更新日:2020.10.22

  • 第15回 ひとつ足らへん…
場所
半田市成岩西組
コメント

「いち、に、さん、・・・・じゅういち、じゅうに、じゅうさん!あれ~?もう一回。」
「いち、に、さん、・・・・じゅういち、じゅうに、じゅうさん!。。。。。。」
「やっぱり、足らへん」
「にぃ、しぃ、ろく、はち、じゅう、じゅうに、じゅうさん!」
何回数えても13個しかない木鼻獅子に、青くなる源さん。
近くにいた酢豚(すとん)さんをそっと呼びます。
「すとんさ~ん!」
「源さん、何を深刻そうな顔しとりゃ~す」
「この木鼻、ひとつ足らんみたいだけど、知らん?」
「え~っ!ホントだ。1個あいとる。こりゃ大変だぞ」
「どうしよう、酢豚さん」
「打ち首かな。。。。」
「酢豚さん、こんなときに冗談言わんでよ」
「『番町皿屋敷』って知ってる?皿が1枚足りなくて、切られて井戸に捨てられる話」
「おいおい、酢豚さん!」
「何をこそこそ喋ってるんだい?」
「あ、びっくりした鶴爺か!いいところにきた」
「コレ見てちょ~!木鼻が1個足りんのだわ~」
「あぁ、それだったら、12個入りだから1個多いんだわさ!」

「ガクッ!。。。。。。。。。。。」

木鼻がこのように整然と並ぶとキレイですね。本当のところ、上の木箱に木鼻を何個収納するのかは知りませんが、堂山部に限れば木鼻の数は13個です。