第4回 焼き物の山車

 公開日:2001.02.08  最終更新日:2020.07.20

  • 第4回 焼き物の山車
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今、新空港建設で変貌を遂げようとしている常滑市。その常滑市役所近くの公園脇にこの山車は展示されていました。名前は『常栄車』、そんじょそこらの山車と違います。何と言っても焼き物で出来ていたのですから。
常滑と言えば、常滑焼きの名で知られる焼き物の町です。詳しい建造の動機などは知りませんが、タイルなどお得意の材料をふんだんに使いこの山車は作られていました。
内輪で前壇・脇障子が見られますから知多型を想定して作られた山車のようです。ただし、屋根が知多型のような「唐破風」ではなくて、高山の屋台のような「切り妻」ですから印象は少々違ってみえますが。
長い間ここに展示(放置か?)されていたためか、この写真を撮影したとき(H12年3月)には、あちこちの部材がはがれ落ち、危険な状態に思えました。聞けばかつてこの山車を曳いたこともあったそうです。(車輪はタイヤでした)
常滑市街地の「常滑祭」には6台の山車がありますが、この山車はいわば7台目の山車だったのですね。

ここまで読んで、今回の文章は全て過去形で書かれていたのに、お気づきでしょうか。実は、この山車は昨年の暮れに、解体されてしまったとのこと。
危険防止のためやむを得ないとはいえ、残念なこと。。。。。
空港特需で潤ってるのと違う?常滑市さん!もう1回新しいの作ってよ。