第30回 犬山祭古写真

 公開日:2000.08.25  最終更新日:2020.07.14

  • 第30回 犬山祭古写真
場所
犬山市
コメント

非常に珍しい写真をお借りしましたので、ご紹介します。
明治期の犬山祭りです。先頭は枝町「遊漁神」です。中段の幕や水引幕が、まだ無地なのが目を引きます。2番目が魚屋町の「真先」ですが、これはほぼ現在と同じ姿のようです。その後ろに見えるのは下本町の「應合子」でしょうか。

車山の前に見える紙は、現在の犬山祭では見かけません。祝儀を書いて貼ってあるのですが、一宮市石刀などでは今も行われていますね。

えっと、「真先」の前で人がボヤッと写っているのは、心霊写真ではありません。この当時は、現在のようにフィルムではなく乾板といってガラス板に感光剤を塗布したものを使っていました。それで露光時間が長くなりますから歩いている人はブレてしまうのです。

この写真は犬山市「本町」おやぶん氏から提供いただきました。原版を複写して半切大にデジタル出力した画像を見せていただきましたが、当時の写真にしては細部まで描写されきれいなものでした。大きくてスキャナで取り込めませんでしたので、仕方なくデジカメで複写しました。
(著作権は大丈夫と思いますが、不都合があればご連絡下さい)