公開日：2000.01.18 最終更新日：2020.07.14
- 場所
- 半田市成岩北組「成車」
- コメント
これは、成岩北組「成車」の前山懸魚です。平成7年2月と平成8年9月発行の『はんだ山車まつりガイドブック』の山車主要彫刻一覧によれば「風神（龍人）」となっています。
風袋を持っていませんから風神は誤りですね。龍神ならわかりますが龍人とは聞き慣れない人ですが、龍の顔をした人間なのかなと…
ところがこの懸魚は「雷神」なのですね。他の資料を見ますと雷神となっています。もちろん手にしているのはダンベルやマラカスではなくて後ろに背負った太鼓を叩く撥ですね。
中国では落ちてきた雷神が百姓と戦って鋤（スキ）で腿を切られてしまい逃げられなくなってしまった話や、日本でも落ちて腰を打った雷が藪医者に鍼を打って貰う間抜けな物語があったりします。雷様はなんだか怖そうなイメージですがね。
この龍人ならぬ雷神に何だか親しみと興味を持っていた私は、成岩北組様からの土用干しのお誘いに喜々として出かけました。ところが、残念なことに少々遅れて着いたために、お邪魔したときには、すでに後かたづけも終わる頃。
ご厚意で最後まで残して置いていただいた懸魚を撮影したのが上の画像です。