公開日:2000.11.08 最終更新日:2020.07.14
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何を思ったか、今まで見向きもしなかったパソコンを買ってしまった私の友人A君。
わたしの巧妙な誘導尋問に、問わず語りに吐露した彼の本心は案の定、世の中の流れ。。。。超弩級の頑固な性格ゆえ、勤務先で若い部下に教えを請うのはまっぴらゴメンとばかり、大量の解説書と私の毒舌助言であっという間にエクセルやワードは扱えるようになりました。
さて、次の課題はといえば、Eメール!
試しにメールを送ってくれとの電話に、素直に長大なメールを送信すると。深夜、突然に携帯が鳴って『メールまだ届かないぞ!』
温厚な私は、怒りと眠気をかみ殺し『判ったから寝ろ!もう夜が明けるぞ』と言うのが精一杯。その数時間後、眠い目をこすりながら貴重な休日を費やしT市へ向かう。
彼が言うには『昨日からずっとパソコンをつけているけど、まだメール届かないぞ。Eメールってこんなに時間がかかるのか?』
『…….』眠い頭をフル回転させて症状を整理してみる。
『すると何かい?A、お前回線接続させずに、ずっとパソコンの前でメール待ってたのか?』
『そうだよ、当たり前だ。パソコン切ったらメールが届いたか判らんだろ!』
『あのね、お前。メール受信するにはプロバイダに繋がんといかんのだョ』賢明な皆様は既にお気づきかと思いますが、彼は大きな勘違いをしていたのです。電話(携帯電話も)は着信すれば、鳴ってしらせてくれます。FAXだって自動的にプリントします。だから、彼はメールが届いたら、電話が鳴ってパソコンのメールソフトに着信メールが表示されるものと信じていたようです。
これはまた、中途半端な理解をしてしまったものです。
なおも彼はいいます。『携帯のメールは着信したら鳴るぞ!』
『ウ~ン。。。。。』確かに一理あるな。
プロバイダに接続してメール受信するということは、来ているか判らない手紙を郵便局まで取りにいくようなものだと。
『インターネットとはこういうものなのだ!』と無理矢理納得させ、はや1年余り。A君は仕事でも、趣味でも自称パソコンバリバリで、インターネットもスイスイなのだそうな。しかしAよ。私のホームページを隅までしゃぶり尽くしてくれるのは嬉しいのだがね。
『あの新しいページはリンクが切れてるぞ』
って、電話してくるのは止めてくれないかな。メールにしろよ、メール!
そういえば、あれ以来彼から一度もメールは貰っていない。ひょっとして彼はまだ。。。。

