公開日:2000.10.28 最終更新日:2020.07.14
- 場所
- 名古屋市中区若宮八幡社
- コメント
今年の秋祭りは巡り合わせが悪く週末に雨が降ることが多かったようです。
伊勢門水の『名古屋祭』の雨具の項に名古屋祭りの雨天順延と云ふ事は古来よりの習慣で別に不思議にも思わぬが地方の人が聞くと異様に感じるさうな、
・・・略・・・
昔は、其都度町奉行所から延引のお触状が出たものである
それで当日雨天なれば無論山車は曳出さぬが若し途中の場合には雨が降らうが槍が降らうが曳渡して仕まふと書いてあります。
また、以前は現在のように山車を組んだまま収納する倉がありませんでした。それで、祭礼前に山車を組んだ(空木立)後や、祭礼の夜山車を置いておくときには、雨覆で屋根全体を覆い、高欄からは木綿の幕で山車全体を覆って雨露をしのいだそうです。(現在でも蔵の片隅で埃を被って置いてあるのはよく見かけます)
その、雨覆いの実物が上の写真です。まさに山車の雨傘といったところでしょうか。ところで、この雨覆を装着している山車は、若宮八幡社・福禄寿車ですが、油障子が破れていたのを、なぜかわざわざ修理したんだそうです。。。。。
しかしなぜ修理したんでしょう?実際に使うつもりなのでしょうかね。
雨覆をつけて小雨の中をしずしずと曳かれる、福禄寿車を見てみたい気もしますが。
ビニール製のカッパに比べると、何とお洒落な。

