公開日:2010.02.04 最終更新日:2020.07.06
一昨年(08年)の暮れに購入した1テラのHDDだったが、実は大変な事になっていた。
Cドライブ用に300GB、Dドライブ用に700GBと分けて使っていたのだけど、これがSeagate社のBarracuda 7200.11という製品。
バラクーダ…何だか強そうだったし。
きな臭い話に気がついたのは09年4月頃だったか…
このHDDの多くのロットに欠陥があるという。
突然起動できなくなる。
一度起動できなくなると、中に保存されたデータにアクセスする方法はほぼ皆無だそうで、HDDがタダの金属の塊になってしまう。
「シーゲート問題」とか「シーゲートショック」と呼ばれているらしいが、恐ろしいことである。
突然爆発(といっても実際に爆発じゃなくて、起動しなくなるという意味)すると思うと…
毎日が地雷原を歩いているような気がしてならない。 何せCドライブにはOSをはじめ、アプリプログラム、メールデータやマイドキュメント等々ぎっしり。Dドライブはバックアップ前の直近の画像データ置き場になっている。
回避策は、4つ考えられた。
- そのHDDの使用を止める。
- 対策済みのファームウェアに更新する。
- パソコンの電源を切らない。
- 何もせず、そのままドキドキしながら使い続ける。
私の取った回避策は4だった。
というか、これでは全く回避してないのだが…
パソコンのスイッチを入れた時点で発生するトラブルなので、毎日がロシアンルーレットのようで刺激的でスリリングである。
半年以上無事で過ぎてきたのは、たまたま運が良かっただけかもしれない。確率的にもそろそろ『大当たりで~す!』って。
それで7月のある日、重い腰を上げてファームウェアの更新に取り掛かる事にしたのだった。
間違った手順やアクシデントがあると壊れてしまうHDDのファームアップだから、細心の注意を払う。
念のため、メールデータやアドレス帳、ドキュメントなど最低限のファイルを別ドライブにバックアップ。Dドライブの画像データ500GB余りは外付けHDDに分散待避。
何せA型人間だから石橋を叩く、叩く、叩く!
難解な英語サイトからダウンロードしたISOファイルをCDに焼くことから始まったが、案ずることなく完了。
少しHDDが早くなったような気もするが、これは気のせいか。
一安心だが、もうバラクーダは二度と御免。
売れ筋の人気商品だからあなたのパソコンにもひょっとしてこのHDDが…?
気になる方はコントロールパネルからデバイスマネージャを確認したほうがいいかもしれない。
不幸にも私と同じHDDをお使いなら
GoogleなりYahooで「Barracuda 7200.11」を検索するとゾロゾロ出てくる。
ただしBarracuda 7200.11全てに欠陥があるのではないので、サイトで確認する必要がある。
