リコー CaplioR2

 公開日:2005.07.05  最終更新日:2020.07.05

久しぶりにデジカメを買った。いや久しぶりだと思ったのだが、このコーナーを見たらまだ1年前の事だった。
今度のデジカメはリコーのCaplioR2という流行りの薄型大画面液晶モニタのコンパクトデジカメである。画素数は500万画素。

リコー社製のデジカメは個性的な機能で以前から気になっていた存在だったがこのCaplioR2は今春出た新製品。
リコーでは薄型と言っているがどう見ても薄型とは呼べる代物ではない気がする。SANYOのMZ-3と比べてみたが、幅や高さは殆ど同じだが、確かに厚さは7mmほど薄い。それでも25.8mmもあるから携帯電話より分厚いし第一電池込みで200g以上ある重さではシャツのポケットには入れたくはない。

食指が動いた理由は次の部分。
まずは、MZ-3との比較写真を見れば判るように液晶モニタの大きさである。
若~い人達には無縁だろうが、おじさんにはこれは有り難いのだ。メニュー画面は読みやすいし、シャッター速度など撮影データも断然見やすくなっている。ただピントの合い具合や画質の確認が出来るほどではないし、他社のデジカメも右へならえ状態だからCaplioR2の優位性ではない。
次に接写能力に優れる事。何とレンズ手前1cmまで近接して撮ることが出来るのだ。コンパクトデジカメはマク
ロを使えばどの機種でもある程度は近接撮影が出来るのだがCaplioR2は1cmだから百円硬貨もこんなにアップで撮れてしまう。(本当はもっと拡大出来るのだが作例では硬貨の全周が写る範囲でとどめておいた)
だがこんなに近寄って撮る機会がそれほどあるようには思えないのも確か(^_^;)

最後に、実はこれが最大のポイントだったりするのだが、35mm判換算で28~135mmをカバーするワイドズームであること。
広角端を28mmまで広げたコンパクトデジカメは実はそう多くはない。リコー社製デジカメの唯一のウリと云ってもいいかもしれない。
この28mm端ズームががどんなときに有効かというと、山車に近づいても全形が撮れると云うこと。山車を撮ろうとして屋根がちょんぎれたり、屋根まで撮ろうと思ったら楫方が写らないという事が少ないのだ。

このように、なかなか巧く出来たカメラなのだが、肝心の性能はと云えば…
実際に使ってみてわかったのは、いままでの我がデジカメ歴では考えられないほどカメラブレがあったこと。カメラ本体の形状が私の撮り方に合わないのだろうか(^_^;)
ワイド端で周辺光量が落ちること。これはまあ仕方ないだろう。
さらに、画質だが例えていうなら
『欲しかった靴がバーゲンで少しだけ安くなっていたので、思い切って買ったのだけど、いざ履いて見たら履き心地はイマイチで足も痛くなるぞ。色もウインドウに飾ってあったときの印象と違うなあ。どんな洋服に合わせようか迷うよね。さて通勤に履こうか、週末のデートに履こうか…と迷っているうちに下駄箱の奥でホコリを…』