デジカメは商品名

 公開日:2003.05.20  最終更新日:2020.07.03

私にはカメラの収集癖はない。特にデジカメなど実用品と思っているから、買い替える時に古いカメラは可哀想だが下取りに出してしまう。
もう何度デジカメを換えたろうか。今使っているのはE5700だが、困るのが普通のデジカメに比べ大きくて嵩張ること。

もちろんポケットになど入りはしないし、バッグに入れてもその妙なフォルムのために収まりが悪い。
前々から、デザインが大袈裟でなく、出来ればポケットに入るような可愛いサブ機が欲しいと思っていた。

思い立ったらすぐ欲しくなる性格なので、気がつけばもう手元に…
購入ポイントは、小さい事、丈夫な事、動画が撮れる事、メモリはコンパクトフラッシュ、画素数は少なくていい。連写(速写)可能な事、安い事、家族が使えるよう操作が簡単な事。案外欲張りなのだ。

だが、買うからには失敗したくないので、衝動買いであっても、事前のリサーチに抜かりはない。事前に下調べしたのなら、既にその時点で衝動買いではないのだが、私の場合この時間が極端に短いから納得ずくの衝動買いとでもいおうか。

欲張りな要求をほぼ満たしてくれたのが、サンヨーDSC MZ-3という機種。
小さいくてポケットにも入るが、やや重いボディは長時間はポケットに入れたくない。だが、ステンレスボディは樹脂より見るからに堅牢。

このカメラだが、隠れたヒット商品である。200万画素のくせに案外高い値札を付けて店に並んでいるのだ。数店回って見たがどこも横並びの値段だったが、A電社だけは、間違えたのだろうか5千円ほど安い値段で売っていた。
教訓『手間を惜しむな、金惜しめ』である。

動画はデジカメでは最強だろう。VGA(640*480)で30分は連続して撮れるし、テレビにつないでフル画面の鑑賞にも十分耐えられる。(既にHPの速報でご覧になっただろうが、あれは画質を落としてある)
予想に反して困ったのがこの動画だ。利用価値があるとなれば、持って行きたくなるのが人情。
サブ機として祭り以外のチョイ撮りに買ったつもりが、祭りにも持って行ってしまう。一眼レフ+メインデジカメ+サブデジカメになってしまった。まあ嵩張らないからいいようなものだが。

亀崎で3台を交互に使っていたら、後ろの人に呆れられてしまった…

サンヨーのデジカメと聞いて首をかしげる人も多いだろう。デジカメと云えば、オリンパス、フジ、キャノンあたりが売れ筋だろう。
ところが、あまり知られていないのだが、このサンヨーのデジカメ生産量は世界一なのである。
ただし、サンヨーデジカメとして売っているのではなく、OEM(相手先ブランド)が大半である。つまり販売先のブランドを付けて設計・生産しているのだ。
上記の一流メーカーをはじめ、サンヨー製のデジカメを販売するメーカーはかなり多いと聞く。
基本設計がしっかりして、生産技術に手慣れているという事だろう。

もう一つ驚く事がある。何気なく使用している『デジカメ』という名称がサンヨーの登録商標だということ。
私も最近までデジカメはデジタルカメラの略で一般名称だと思っていた。いや、登録年から考えると既に一般名称化していたデジカメの名を、サンヨーがチャッカリ登録してしまったのかもしれない。
こんな、あざといサンヨー。。。。好きである(;^_^;)
だから、正確にはデジカメといえばサンヨーのデジタルカメラを指すのだが、ブーイングが殺到するのを予見したのか、他社にもデジカメという呼称を無償で許しているそうな。

一般名称化した商品名は他にもあるのはご存じだろう。最近ではソニーの『ウォークマン』だろうか。
ストロボも商品名だから、ニコンではスピードライトなどと呼んでいる。

誰かが『尾張の山車まつり』を商標登録してしまったらどうしよう(^_^;)
『尾張の山車まつり饅頭』や『尾張の山車まつりビール』……